おおせのままに

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「スカパラ’15 春のclub asia 3本勝負 女子限定」

 ※この記事は「ジャニオタの現場レポっぽくスカパラのライブレポを書く」というテーマで書かれています。記事を書いたのはゴリゴリのジャニオタです。かなり痛々しい仕様になっていますので苦手な方はご注意ください。

※記憶違い、勘違い、スペルミスなどが大いに含まれていると思われます。ここはこうだったんじゃない?というところはコメントいただけると幸いです!

 

 

2015年5月11日。

ついにこの日がやってきた。スカパラ史上初、女子限定ライブ当日。

春のclub asia3本勝負の幕開けであるこのライブ。場所はもちろん渋谷のclub asia。キャパシティ300人というスカパラにしてはかなり狭い箱である。

普段千葉県の西の方で生活し、出身は群馬県、好きなものはジャニーズとディズニーという私は渋谷という町に疎い。ピンクのハッピを着たおじさんがたむろする無料案内所やラブホテルを尻目に渋谷の街を闊歩する。目的はただ一つ。あの9人の男たちに熱狂するためだ。

 

会場に着くと、そこには女。女女女、もうとにかく女しかいない。すでにライブTシャツに着替えている者や、ロッカーに荷物を詰め込む人、そして待機列に並ぶ人、すべて女。私は楽しみな気持ちと同時に若干の恐怖心を抱く。また、待機列に知り合いを見つけて少しだけ緊張は和らいだ。チケットを譲っていただける方とも合流し、無事入場券を手にした私もまた、待機列に並ぶ。

すると、「いっちっごっナビ~♪」と明るい音楽が流れる。後ろを向くとピンク色のどぎつい装飾とチープな絵が描かれたワゴンカーを通りすぎる。女性向け高収入アイバイトの広告車だ。その車をにらみつける一同。その瞬間、列に並んでいる女性みんながはじめてひとつになれた気がした。そして予感させるのである。きっとこのライブ、私たちひとつになれる。女子限定で、運命共同体になれる。

 

整理番号を呼ばれ、やっとのことで入場である。ライブTシャツを買い、それに着替え、クロークに荷物を預け、ドリンクチケットをいろはすと交換する。ここまで完璧だ。あとはどこに位置づくか、である。

なんとなく、今日は真ん中のあたりで見たいな~、女子限定だから背の高い男の人が前に来て見えない~なんてこともないだろうしなぁ~、なんて思いながらぼんやりと若干上手側の真ん中に位置づく。かなりステージに近い。

徐々に場所が埋まっていく。前に並んでいる人も女。後ろを振り向くとやっぱり女。スカパラはまだ登場していないが、このアブノーマルな空間に高揚しはじめていることを実感する。

開演前のDJタイムTRICERATOPSのカヴァーした「ヒゲとボイン」が流れる。私は少しだけテンションがあがる。

 

そして開演。私が、いや私たちが待ち望んでいた人が登場する。登場するのに気が付いたのは、女性の悲鳴でだ。

 スカパラのキーボード担当の沖さんがアコーディオンを持って登場する。今日は黒と紺のチェックのスーツ。

この時点で察しのいいファンは気付く。あれだ…、あの曲がくるだろう…。もううっとりする準備はできている。沖さんがステージど真ん中のイスに座る。確信する。あ

の曲だ。

心地の良い口笛とアコーディオンの音。ライブの一曲目は「君と僕」だ。

スカパラ登場

スカパラ登場

 

 ステージにいる沖さんのスーツの繊維一本一本確認できる距離感。「沖さんって意外と肌きれいなんだな…」そんなことをぼんやりと思いながら、美しい口笛の旋律に心を奪われる。もはや、会場にいる300人の女性の心は沖さんのもの。

そしてついに沖さん以外のリズム隊の4人も登場する。そして登場すると同時に、後ろからどんどん押されて私は前へ前へと行く。リズム隊5人に黄色い歓声をあげ、手を振り上げる女たち。それを見て、ギターの加藤さんの口が「すげぇな」と動いたのを私は見逃さなかった。おう、すげぇだろ。

2曲目、ゴリゴリのロックチューンが始まる。The Roostersの「恋をしようよ」だ。後ろから押される圧力と、あがる歓声の種類が変わる。さきほどまで沖さんに心を捧げていた女性たちが嘘のように雄叫びをあげ、体をぶつけあう。ステージ前方で煽る加藤さんの鼻の下のにきび(吹き出物という言い方が正しいか)まで見える距離感。やばい。加藤さんが前に来るほど、私にかかる圧力は増す。やばい。来てくれるのは嬉しいけど超苦しい。でも嬉しい。加藤さん来ないで。いややっぱり近くに来て。来ないで!いややっぱり来て!それはまるでハリネズミのジレンマ。もはや私たちは、運命共同体を超え、ひとつの生命体へと近づいている。もうそれぐらい密着してました。

そしてここから数曲は前の女性たちの腕でほとんどなにも見えなかったです。川上さんなんかライブ通して数秒しか見えてない気がします。身長をください。

リズム隊5人の演奏の中、ホーンズも1人ずつ登場する。ここのソロ回し、超かっこいい。私もこの圧力に慣れてきた頃合い。トロンボーンソロで煽ってきた北原さんのボーンのスライド届きそう!近い近い!あぶないって!バリサクソロの時に前に来てくれた谷中さん。会場を嘗め回すような視線。せ、セクシィ…。坂本昌行もびっくりだよ…。*1会場のボルテージもあがる。Tシャツもすでにしっとりしはじめている。

そのままの勢いで「Mission Impossible them」へ。そして谷中さんの「戦うように楽しんでくれよ!!!」をいただいたところで「Down Beat Stomp」、そして「Monster Rock」。しばらくジャニーズにどっぷり浸かっていた間に私の体力はだいぶ落ちていた。もう息も絶え絶えである。それでも踊る。踊って踊って踊りまくる。だって大森さんが煽ってくれてるから!!踊らなきゃ!!!そして汗をかく。Tシャツはしっとりを超えて濡れていた。それは周りの人も同じである。だけど、あまり不快ではない。だってみんないい匂いするんだもん。女性だけだと匂いもこんなに違うのね…。

 

MC。谷中さん「本当に女の人だけだね(笑)」いや、男がいたら困るでしょ。「今日は女性だけだから男の目も気にせず大騒ぎしようぜ」と。いや男の目はしいていうならステージ上にいるあなたたちで…。あんまり見ないでください…。もうすでにメイクも髪の毛もぼろぼろです…。

 

MC明けにチャカポコチャカポコ、ボォーンボォーンとドラの音。ドラの音から始まるスカパラの曲、そして今日が”女”限定であるということ。まさか生で聴けるなんて。「ウーハンの女」が始まる。ハーマンミュートつけたトランペットの音が心地いい。北原さんがプランジャー代わりに手でミュートするのすげー好きだけど、ハーマンおさえるNARGOさんもすげー好き。金管楽器ならではの魅力。好き。

「Damned」「Storm Rider」と続けて演奏。Stormの最後のバリサクソロ、もうエロいのなんの…。そしてやっぱりあの目力で見られる。あんまり見ないで。

 

MC。欣ちゃん「センキュセンキュセンキューーー!!!!」。ああ、安心する。なんだろうこの安定感は。

「後ろから見てて、みんなの背中がいつもと違うんだよぉ…。なんというか、気合いが入ってるというか。前にいるみんながいなくなってやっとみんなのこと見えたけど、今日は可愛い子しかいないねぇ…(ため息)」社交辞令だとは分かっていてもクッソうれしいです。思わずキャーと言ってしまいました。

そしてここで欣ちゃんのセクハラタイム(いつもしてるわけじゃないからね!)

「(ドンドンドン)これがいいのかい…?」

???

「(ドンドコドンドン)それともこれがいいのかい…?」

???

「(シャンシャンシャン)こっちがいいのかい…?」

???????

あなた娘10歳でしょ?大丈夫なの?まぁ欣ちゃんだしなぁ。欣ちゃんだから許されちゃうんだよなぁ。他のメンバーが同じことやったらごにょごにょ…

 

 そして、MC中にDJセットのセッティング。欣ちゃんの「DJ GAMO カモォン!」でやっとDJセットに気付く私。だって角度的に見えなかったんだもん…。GAMOさんちんまりしててかわいい。あの姿勢のGAMOさんそのままミニチュアにしてフィギュアにして飾りたい。しかも一回間違えるの。もうかわいい。あの姿勢のGAMOさんそのままミニチュ…

欣ちゃん「みんなも歌える曲です!みんな歌って!」はじまったのは岡村靖幸さんの「だいすき」のカヴァー!!!!

 

だいすき

だいすき

 

 ひぃいいいぃ、岡村ちゃんの曲、欣ちゃんの声に合ううぅぅう~~。しかもこの曲2番を歌うのは加藤隆志。1番は欣ちゃんで、2番は加藤隆志。いやこれがね、意外とね、いいの。ちょっと恥ずかしそうな感じも含めてね、なんか好きなアイドルのニットブック読んでるみたいな感覚…。国分太一堂本剛の写真集「ダブルフェイス」*2をはじめて読んだ時のような…。

DJ GAMOタイムはまだ続く。オーセンティックスカのような、レゲエのようなゆったりした雰囲気、でもなんだか聴いたことある…って、これ「SKA ME CRAZY」じゃん!!と。NARGOさんがピアニカじゃない!!トランペットのスカミー、これがまたいい感じ。しかも途中でタオル回すの。湘南乃風かよ。そういえば谷中さん交流あったんだっけか。そのままの流れで「All good ska is One」へ。ショルダートゥショルダー♪と歌ってくれてるけど、ごめん。肩組めるスペースない。そしてまだまだDJは続く。「火をつけて…」と聞き覚えのある声。は!まさかこの曲のアレンジが聴けるなんて!「美しく燃える森」がはじまる。もうね、周りのお姉さんと歌いまくった。

DJ GAMOタイムが終わるとベースだけで静かにはじまる。「LOOK OF LOVE」。ウーハンでもハーマンつけてやってたけど、おなじミュートでこうも変わるか…。もうね、エロい。NARGOさんエロい。エロいんだけど、誠実さもあって、これ聴いて落ちない女はいないだろ…、と思いました。NARGOさんを見て下手の袖でうなずいてる北原さんにグッときました。この曲のベースライン、シンプルなんだけどすごく好き。なんだろう、引き算の美学というか。なるべく余分なものを取り除いた良さ。

怒涛のNARGOタイムが終わって、コンガの音と口笛が響く。「ルパン三世’78」だ。ここで加藤さんが「まだ足りねぇよ…」と。うおおおおおおと歓声が沸く。「もっといけんだろ」「まだまだだよ」と。もうそうやって煽ってる姿が鞭を持った女王様のような、そんなサディスティックな表情で。あなた本当にさっき岡村ちゃん歌ってた人と同一人物ですか?ちょっと前まで初心な男の子みたいな表情してたのに。そしてルパンの途中で煽ってきた北原さんの方に手を伸ばしていたらなにかが触れる。(ん?前の人の肩かな?)なんて思ってると、なんと北原さんの膝を触っていた。調子に乗った私はそのまま北原さんの脛あたりもさわさわしました。すごいね、固かった。筋肉ついてるんだろうなぁ、っていう足。一生の思い出。そのあと、北原さんが会場に水撒き。聖水を浴びるわたし。思いっきり顔にかかりました。涼しかったです。

「Can't take my eyes off you」では、加藤さんが思いっきり「いくぜえええ!キャントテイクマイアイズオフユー!!!」と叫んでギターのテーマに入ろうとしたところで欣ちゃんがトチる。そして、やり直し。会場大ブーイング。その様子をほほえましい表情で眺める沖さん。なんだろう、この優しい空間…。ちょっと恥ずかしそうにまた加藤さんが「キャントテイクマイアイズオフユー!」と叫ぶのがかわいらしかったです。

本編最後の曲は、SKA ME FOREVERから「チャンス」。

 

SKA ME FOREVER
 

 アウトロで一人ずつソロを回し、はけていく。最後、欣ちゃんと観客だけになり、チャンスのサビのメロディをみんなでうたう。テンションあがった欣ちゃんの「ヘイヘイヘーイ!」で笑っちゃう。欣ちゃんって本当に楽しそうにドラム叩く。観てるだけで幸せ。

 

アンコール、GAMOさん一人で登場。テナーサックス一本でソロが始まる。サックスって一本でも音楽が成立するから素晴らしいと思う。テナーのテーマから始まったのは、「In A Sentimental Mood」。川上さんの「In a Sentimental Mood!」のコールで演奏がはじまる。原曲にはないところだけど、テーマが始まる前のリズム隊だけで刻んでる所、すき。

 

そしてMC。谷中さんから「GAMOさんかっこいいっすねぇ~」と。GAMOさん「急に一人で出ろって言われてどうしようかと…」(会場ヒューヒュー)GAMOさん照れ笑い。恥ずかしそうなGAMOさんかわいい。

谷中さん「今日本当すごいね~女の人しかいない。女性専用車両に間違えて乗っちゃったみたいだよ…」客席(おいで~)

「いやダメでしょう!」

その後、スカジャンの告知。

谷中さん「え~と、なに喋ればいいか忘れちゃったよ。あ!スカジャン今年もやります!今年のスカジャンは、スカパラだけです!スカパラだけで6時間とか大丈夫なのか…?」あなたが不安で大丈夫なのかしら。

「北原さんが大きくうなずいてくれました。」欣ちゃん「いけるよ!」

谷中さん「すごい心強いですね」このバンドメンバーに支えられてる感。

そして奇跡の9人の紹介。MCは沖さん、加藤さん、大森さん、北原さん。

沖さん「すごい、女の子だらけだ。どうせならラブレター書いて紙ひこうきにして飛ばせばよかった」ロマンチックだけど実際やったら取り合いになるでしょう。女たちの死闘。

加藤さん「今日はどんな顔してステージに立てばいいかわからなかったです。まさかみんなの前で岡村靖幸さんの曲を歌えるとは思いませんでした。それとね、今日の照明さんはスカパラの照明ずっとやってくれてる人なんですけど、岡村さんの照明もやってたんです。本物の照明で歌えてよかったです」そうやって目をキラキラさせて話す加藤さんは20代の男の子かよ!と思うようなキラキラ具合でした。これがルパンで男らしく煽ってた人と同一人物だなんて…。

大森さんは終始オカマ口調「もお~~~みんな肌ツヤツヤになったんじゃない???女子力あがってるでしょ~~~~」もうこの人いったいなんなんだろう。今年50歳には見えないスカパラきってのイケメンなはずなのに。

北原さんはいつものハイトーンボイス「もお~~~今日女子だけでうれしいわ~~~~。もう男子なんていらないっ。毎回これならいいのにね~~~~~。またやるわよぉ~~~~。ちょっとは濡れた?」ちょっとどころじゃありません。全身ずぶ濡れです。

 

そしてアンコールラストは「ペドラーズ2014」。最後のちからを振り絞って踊りまくりました。沖さんの「ピローシキー」ちゃんといただきました。はける時にみんなが手を振ってくれたのがかわいくて。もう全員そろって持ち帰りたい。

 

終演後、東京事変の「女の子は誰でも」が流れる。ふぁ~~~なんていい曲選~~~~。わかってるぅ~~~~~。

 

 

長々としたレポートとなりました。ちゃんとジャニオタの現場レポっぽさは出たでしょうか。自分でもこんな長文になるとは思わず。またライブ行った時、もしくはジャニーズの現場に行った時、レポ書きたいです。

*1:V6の「Sexy.Hunny.Bunny」(作詞:西寺郷太)の冒頭で坂本君が「Sexy」とセクシーに呟くのである。

*2:国分太一堂本剛で組んだユニット「トラジ・ハイジ」の写真集。私は国分担です。